先日ロリポップのハイスピードプランのブロガーミーティングに参加させてもらい、そこでのプレゼンに心を打たれたわけではないけど、とりあえず一回使ってみようかなと思い、契約してみました。
海外サーバーの営業職で7年間勤務経験あり、顧客にスペックや安全について説明していた経験を持つので、ちょっと変わった観点でのレビューだとは思います。
日本のサーバーならXサーバーと色々なクライアントにお勧めしているので、X10プランと比較してみました。
ドメイン大量保有による運用には落とし穴がありますので、その点も記載しています。
ネット上にあるロリポップハイスピードプランのレビュー
私個人のレビューを出す前に、まずはネット上のレビューを見てみましょう。
ロリポのハイスピードプランのスピード結果 (´・ω・`)
スタンダードプランが67だからかなり上がった pic.twitter.com/5cd5STdn2j— やぎみるく (@yagimiruku2) December 5, 2019
再掲載だけど
ロリポップのハイスピードプランに変更後、PCは100頂きました pic.twitter.com/B3exJWt49t— しょう。@初心者ブロガー (@shirokuroride) November 18, 2019
ロリポップのハイスピードプラン、「Search-Replace-DB-master」かけてる感じから察するにだいぶハイスピード
— nishiaki (@nishiaki) October 21, 2019
サチコの新機能である、速度(試験運用版)。
先月の結果見ると低速と中速が半々ずつでヤバいと思ってたんだけど、徐々に中速だけになって一昨日で低速0になった
よかったけど、やったことというとロリポのプランをハイスピードプランにしたくらいしかない
— たけしゃん@弾き語りすとLABO (@_tkshan) November 13, 2019
どなたもハイスピードプランに変えてスピードが上がったと言う評価ですね。
ロリポハイスピードプランの悪い評価
悪い口コミがtwitter上にないですねぇ。日本で最もクレーマーの多いと思われるツイッターで全くネガティブコメントが見つかりません。(2019年12月時点)今のところネット上で悪い評価を書いている人が見つからないので、結局私がこの記事の下のほうで書いた実体験からの不満点がネガティブな評価となってしまってますね。
ハイスピードプランの口コミまとめ
スピード爆上がり。そんな声がほとんどです。
良い評価
・スピードが上がる
・導入できるDB数が多い
悪い評価
・スピードは大きく変わらなかった
・コンパネに欲しい情報と機能が欠けている
・ドメイン数が多ければ頻繁に403エラーが起こる。その際の対処が「.htaccess 」ファイルの操作とブルートフォースアタックの防衛解除になるのでセキュリティレベルの低下を招く
とにかくスピードに特化したサーバー。そんな感じですね。スピードはサイト運営にとても重要なファクターなので、かなり魅力的なサーバーです。
ロリポップがお勧めな理由
・レンタルサーバー国内シェアNo.1
・利用実績200万サイト以上
・wordpress60秒で簡単設置
・独自SSL無料
・サポート満足度94%、24時間365日受付
・サーバー稼働率99.99%
・無料お試し10日間。リスク回避可能
ロリポップハイスピードプランのスペック
メーカー側の売りを見てみます。
速さの秘訣は3つ
1・SSD
SSDすべてに搭載!!突っ込ませていただくと、ハイスペックなサーバーは今はみんなHDDではなくSSDを搭載していますね。PCのディスクをHDDからSSDに変えると3-4倍速くなると言う話です。ですので、今どきのハイスペックサーバーにはSSD搭載は必須ですね。
2・Litespeed
現在WEBサーバーのシステムで主に使われているのがApache・nginx・LiteSpeedの三種です。第4世代のWebサーバーとも言われるLiteSpeedはデータ上でもスピードに定評があります。
画像引用:https://www.litespeedtech.com/benchmarks/php-hello-world
この図から見てもLitespeedのスピードはずば抜けています。
3・ロリポップアクセラレーター
WordPressのパフォーマンス向上、静的サイトの高負荷状態でもサイトが安定表示される機能です。公式サイトにはこう書いてありますが、詳しい記載を見てみました。
詳しいことはいまいちわからないですが、キャッシュを利用して高速化していることはわかりました。
テストでは、WordPressで制作されたサイトで【24倍】のパフォーマンス改善がみられました。
公式の引用文です。
エックスサーバーX10プランとの性能比較
ネット上の情報を見ますと大きな差はないようですが、若干ロリポップのハイスピードプランが速いと言う声が多いです。薄利多売、ネット初心者向け、安かろう悪かろうなど揶揄されていたロリポップがエックスサーバーと張り合う時が来ちゃいました。
ロリポップハイスピードプラン | エックスサーバーX10プラン | |
ディスク容量 | 200GB | 200GB |
無料SSL | あり | あり |
MySQL | 70 | 50 |
マルチドメイン | 無制限 | 無制限 |
Webサーバー | LiteSpeed | nginx |
ストレージ | SSD | SSD |
転送量 | 100GB/日 | 70GB/日 |
サポート | 電話・メール・チャット | 電話・メール |
自動バックアップ | あり | あり |
スペックだけ見ると、ロリポのハイスピードプランもX10プランもどちらもブログ、商用どちらにしても十分なスペック持っていますね。ハイスペックなサーバー同士がしのぎを削って競ってくれるとユーザーとしてはより良いものが提供される見込みが増えて嬉しい限りです。
特筆すべきはMySQLの数、つまりデータベースをいくつ作れるかの制限です。アフィリエイターで特に中古ドメイン使用の場合はドメイン数が半端なく増えます。個人で保有ドメイン数が数千を超える方もいてます。かくいう私もロリポップのハイスピードプランに40個ほどドメインを入れています。40個すべてのドメインをwordpressサイト化するなら単純にデータベースを40個作ります。
ですので、このXサーバーのX10プランと比較したときに一番おお!!っと来たのがMySQLの数ですね。
あとは転送量なのですが、トップブロガーでもないので一日に70GBも転送量は必要ありません。メインはアフィリエイトサイトなので、PVそう多くないです。70GB/日届くブロガーさんに関してはご利用は計画的に!
ロリポップハイスピードプランの価格
時折ロリポップもXサーバーも初期費用無料など各種キャンペーンをやっているようですが、今回の比較はスタンダードな価格の比較です。キャンペーン価格は無視していますのでご了承ください。
エックスサーバーX10プランとの価格比較
ロリポップハイスピードプラン | エックスサーバーX10プラン | |
無料お試し期間 | 10日間 | 10日間 |
初期費用 | 3,000円 | 3,000円 |
3ヶ月 | 1,200円/月 | 1,200円/月 |
6ヶ月 | 1,000円/月 | 1,100円/月 |
12ヶ月 | 1,000円/月 | 1,000円/月 |
ほとんど変わらないですね。ぶっちゃけ、ロリポップのハイスピードプランはかなりXサーバーのX10プランに当ててきている、徹底マークという感じがしますね。
ロリポップの運営会社
ロリポップを運営しているのはGMOペパボ株式会社です。会社概要は以下の通りになります。
社名 | GMOペパボ株式会社(英文表記:GMO Pepabo, Inc.) |
本社 | 東京都渋谷区桜丘町26番1号 セルリアンタワー |
TEL | 03-5456-2622 (電話でのお問い合わせ窓口はありません) |
設立日 | 2003年1月10日 |
証券コード | 3633(東京証券取引所市場第二部) |
資本金 | 1億5,967万円(2018年12月末現在) |
売上高 | 82億99万円(第17期2018年1月~2018年12月 |
従業員数 | 278名(2018年12月末現在) |
事業者番号 | 届出電気通信事業者A-16-6544 |
ネットの仕事してて知らぬ人はいないであろうGMOペパボ株式会社です。
ロリポップハイスピードプランを実際に使ってみた個人的レビュー
以下、私個人がロリポップのハイスピードプランを実際に使ってみたレビューです。
管理画面に欲しい情報
管理画面、つまりコントロールパネルの機能や表示がかなり少ないように感じます。いらない表示や機能をかなり削ってぐちゃぐちゃ感をなくしているとも取れます。
IPアドレス表示
コントロールパネルにIPアドレスの表示がないんですよね。共有IPなので調査すればわかりますが、自分のサイトと同じIPサイトがわんさか出てきます。
このサイトで自サイトのドメイン名入力しますと同一IPにどれくらいサイトがあるのかがざっくりわかります。
ちなみに私のIPではすでに81サイト同一IPサイトがありました。共有IPのデメリットはサイバー攻撃を受けた時に顕著です。巻き込まれます。
ただ、大規模攻撃が発生したら、いくら固定IP使っていても共用サーバー、同じネットワーク使用サイト、もしくは同じデータセンター使用でも一時的にアクセス不能になったりします。だから共用IP事態に大きな問題はないです。攻撃を受けたのが使用しているサーバー内別サイトだったら共有Ipでも固定Ipでも大きな差はないですね。
ロリポップDNSもうちょっと頑張って欲しい
ここが一番びっくりした点ですが、ネームサーバーをロリポップDNSに設定したのは良いですけど、そこからAレコードやMXレコードをいじりたいと思ってコントロールパネルを探すこと30分。
どこにもDNS設定ができる機能がなかったです。
AレコードやMXレコードなどをいじりたい方はムームーDNSへと書いてあったからどうやって設定するのか見てみたら、ムームードメインで取得したドメインしか使用できないです。
じゃ、細かくここを設定したい人は第三者のDNS使用するしか方法はないわけです。その場合、IPアドレスがコンパネに記載されていないと、nslookupで使用しているサーバーのIPチェックとかひと手間かかります。ここちょっと改善してほしいですね。めんどくさいので。
独自ドメイン設定について
独自ドメイン設定時に、独自ドメイン設定から設定していくわけです。以下の画面からの設定になります。
問題は赤く囲んだところ。なんだこれ???と思いながらも空欄にしておいて、40個くらいドメインいれた時におかしいことに気が付きました。
FTP接続したらルートディレクトリしかない。
つまり、この独自ドメインの設定画面で独自ドメインのルートディレクトリを設定しないと勝手にメインドメインと同一のルートディレクトリに設定されてしまう。
これ、オプションにしてくれないかな?と40個くらいドメイン設定したときに唖然としつつ思った。まぁ、私が良く注意していなかったのが悪いのです。個人的な要望を言えば、
独自ドメイン設定したときにデフォルトでルートディレクトリをその設定したドメイン直下にしてほしいなぁ。
例えば、aaa.comを設定したら、デフォルトでaaa.comっていうフォルダ作ってくれてい、そのフォルダがルートディレクトリになると言う設定。
Xサーバーがそんな感じだから、思いっきりミスってしまいました。というわけで、ロリポップさんここのデフォルト設定変更よろしくお願いします。
中国向けサーバーとしてはどうか
個人的なことですが、日本語サイトよりも中国語サイトをかなり作るので、どうしても中国や海外からのアクセスを重視します。
クライアントには中国サーバーも香港サーバーもお勧めせずにこう言っています。
中国向けサイトはXサーバー使用が一番おすすめです!!
この点細かい話は割愛させてもらいますが、香港サーバー7年売った中での結果論です。(中小企業向けの提案です。資金を億単位で投入できる場合はXサーバーをお勧めはしません。)
ただ、ロリポのハイスピードプランがいい感じなら、クライアントへの提案に選択肢を増やしたいと思っています。そこで、今回自分が契約したロリポップハイスピードプランとXサーバーX10プランにほぼ同じというか、サーバーが最初にくれるドメイン同士でテストしてみました。
テストに使用したツールは中国WEB系で知らない人はいないこちら
結果はこうなっています。
ロリポップハイスピードプラン
XサーバーX10プラン
ほぼ同一の時間にチェックした結果です。このサイト自体の信ぴょう性もよくわからないので参考程度の数値なのですが結果を見ますと少しの差ですがXサーバーのほうが中国からのアクセスが速いです。
403エラー頻発
独自ドメインを40個ほど登録し、無料SSL化し、すべてにwordpres簡単インストールでインストールしていきました。そしてすべてのサイトをサチコに登録。
その過程を続けていくと、とあるサイトでエラー発生。
wordpressをインストールして、コンパネから一般メニューよりサイトをhttpからhttpsに変更。この後再ログインが毎回必要なのですが、ログインしたら出ました。
その後、複数のドメインサイトでログインするだけで403たたき出し始めました。何ですかこれは???
そしてしばらく時間をおいて再ログインしたら普通にwordpressのコンパネにログインできました。
よくわからんですが、こういうことがしょっちゅう起こらないことを願います。
外部の監視ツールで死活監視したいのでしたらこちらが無料でお勧めです。営業時代かなり使わせてもらいました。
無料の監視ツール「サバモニ」
使用して3週間くらいでもちょくちょくエラーが発生する
この403エラーですがちょくちょく発生する。
ぶっちゃけ言うよ。
Xサーバーでは2年間でこういうこと一回も起こっていない。
症状を言いますね。
wordpressサイトのコンパネで普通に作業して、更新や保存、公開を押すと突然403エラー画面に飛ぶ。しばらく時間を置きF5押すと普通に使える。
DBがビジーなん?
ようわからんけど、チャットで相談するまでもないや。
コンパネには入れないんだけど、なぜかサイトはアクセスできる。
なんかようわからん症状が起きている。
時間がたつと正常に戻ると言う点もようわからん。
ここちょっと危惧する点ですね。
403エラーに関する後日談
複数ドメイン、複数サイトを集中してメンテナンスしているときにほぼ確実に403エラー発生することが判明しました。
ぶっちゃけ、これはXサーバーでは起こったことがないので、自分がゾーンに入っているときに403エラー出るとかなりやる気を失います。アクセスをブロックしたと言う表記なのですが、そのたびにサポセンに連絡するのもめちゃ面倒なので、その日はもう触らないようにしていますが、集中して作業すると確実に起こるので、正直ハイスペックプランもうやめようかなぁと思うほどです。この原因に関しては以下に記載しました。
ドメイン大量保持者は注意
403エラー頻発の事例をツイッターで呟いたらロリポ公式からエラー発生時にサポセンに問い合わせをしてくださいとあり、わざわざコメントをいただきましたので実際にやってみた。
事例としては、
・ロリポサーバーのwordpressサイトをいじって10分ほどで403エラー発生
・3サイトコンパネをいじった時点で403エラー発生
・それまでエラーのなかったドメインサイトまで403エラー発生
これらを整理して問い合わせフォームに記載し送りました。
すると以下のうような返答が数時間後に来ました。
ハイスピードプランではお客様のワードプレスを外部からの攻撃より守るための
セキュリティ機能(ブルートフォースアタック対策)を導入しており、
そのことが影響している可能性がございます。同一サーバに対して、同一IPから一定期間内に一定回数以上のログインが行われたり
特定のアクセスがあった場合、攻撃とみなしてアクセスが禁止されるようになっております。そのため、複数のサイトを管理されている場合は
一度にまとめてログインするのは控えていただき、間隔を置いてログインしていただきますようお願いいたします。また、ツール等で複数サイトをまとめてログインするといった運用を行われている場合は
外部からの攻撃と同じようなアクセス方法になってしまうので、避けていただきますようお願いいたします。上記のようにセキュリティ上、停止することは基本的にはおすすめいたしませんが
「.htaccess 」ファイルに次の記述を追加することにより、その記述が設定されているドメインのWordPressで
ブルートフォースアタック対策をOFFにすることができます。===============
<IfModule Litespeed>
WordPressProtect off
</IfModule>===============
※該当ドメインの公開フォルダ内の「.htaccess」ファイル追記してくださいませ。
非常にわかりやすかったですね。つまり中古ドメイン運用型アフィリエイターはハイスピードプランに関していえばセキュリティレベルを落として使用する必要ありという結論になります。
というわけで、ドメイン複数でサイト運用している方は403エラー発生時はこちらの情報をご参照し対処してみてください。
ちなみにこの返答来たばっかりでまだ施策していませんので効果のほどはわかりません。時間見て検証結果出します。
特定プラグインが使用できない
「Insert Headers and Footers」というプラグインを好んで使ってましたが、ロリポのハイスピードプランだとほぼすべてのサイトでエラーが出ます。
データ入力して保存するときに毎回403エラーです。
Xサーバーでこのようなことは起こってません。がんばってほしいですね。
さらに、テーマのカスタマイズから追加css入れるとエラーが出て保存できないことも起こってます。
DBアクセスに関して何か不安定さを感じますので早急に対処していただけたらなぁと思います。
ロリポップハイスピードプランレビューの終わりに
そんなごちゃごちゃ管理画面からサーバーとかDNSとかいじりませんという方にはロリポップハイスピードプランはおすすめです。
ただ、色々細かくいじりたい人はエックスサーバーが良いです。